※十円玉氏宅弟ハロルド(タイガー)と拙宅の弟ハロルド(ロベルト)のお話です
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「だからさ、やっぱり海外の方が強いんだよな。」
「ふーん。」

ロベルトが呟くのを適当に聞き流しながら、テーブルに広げられたおつまみを口に含む。
珍しくロベルトが酒を飲むだなんて言い出すものだから、おつまみ目当てで部屋に呼んだのだった。

まあ、ロベルトと話し込むのも嫌いではないし。
さきいか美味しいし。

「んー、やっぱアメリカが最先端だしな……。」

グラスを片手にロベルトがぼんやりと言った。
瞼が微妙に下がってきているのを見ると、どうやら酔っているらしい。

「行けばいいじゃん。」

ザルの癖に珍しい事だ。
こんなにあっさりと酔いが回るだなんて、そんなに疲れているんだろうか。

「行けねーよ。」
「ああ、ディムロスか。」
「うっさい。」

恋人の話を持ち出すと、一睨みされた。
これだからからかうのが面白いというのに、本人は分かっていないのだろうか。

「ふ、ああ……眠くなってきた……。」

更にからかいの言葉を投げようかと思ったとき、ロベルトが大きな欠伸を零した。

「もう寝れば?」

からかえなくなるのはつまらないが、まあ、酔っ払いに絡まれるのも面倒だし。
そう考えて提案すると、ロベルトは素直に頷いた。

「ん、そうするわ。片付けよろしく。」

そう言って、椅子から立ち上がるとさっさとオレのベッドに潜り込んでしまった。

「ちょ、ロベルト……!」

慌てて止めようと肩を掴むと、物凄く不快そうな顔をされた。
ああ、そうだ、他人に触れられるのをロベルトはあまり好まないのだった。

「自分で片付けしてよ。」
「眠い。任せた。」
「任せたじゃないよ、っていうか、そこオレのベッドだし!」

理性的でない時のロベルトは酷く傍若無人だ。
我が侭だし、無茶ばかり言ってくる。

「いいじゃん、別に。」
「よくないって、オレ枕変わると寝れないのに!」

自分はそれこそ床でも寝られる癖に、他人の寝床を占拠しようなんてどういう事だ。
体格的にはあっさりと退かせるのだが、何だかそれもできない。
何故だかロベルトには逆らえない精神が組み込まれてきている気がする。

「じゃあ、お前もここで寝ればいいじゃん。」
「えー……。」

それはそれで凄く嫌だ。
何故、男二人が仲良く並んで眠らなきゃいけないんだ。
寒すぎる。

「うるさい、とにかくオレは寝る。」

普段のロベルトなら、断固として拒否する癖に。
ああ、もう、困ったものだ。

「やれやれ……。」

溜め息を零しながら、オレは空き缶とかその他のごちゃごちゃしたゴミを片付けるのだった。










アマツカさんが言っていたロベタイってこういうことですか、わかりません^q^

っていうか、これはロベルトがわがままなだけ……^q^q^q^q^q^